【お悩み相談】保育園から帰りたがらない息子にキレてしまいます
直子さんのお悩み相談室
保育園に預けている息子を迎えに行くと、まだ遊びたいと駄々をこね帰りたがりません
毎日その繰り返しで、ついイライラしてキレてしまうんです。
相談内容:保育園から帰りたがらない息子にキレてしまいます
わが家は、会社員の夫と5歳の息子の3人家族です。フルタイムで働いているため 息子は保育園に預けています。
仕事はハードで帰りはいつもバタバタ。 少しでも早く夕飯の支度をして 子どもをお風呂に入れ 夜はゆっくりしたいし 自分の時間も少しは欲しい…
そう考えると保育園からすぐにでも帰宅したいのですが、息子を迎えに行くと30分以上遊んで なかなか帰ろうとしません。
育児本などを見ると
「すぐに否定せずに、まずは子どもの言うことを聞いてあげましょう」
「子どもにダメだというと益々遊びたがって逆効果。伝え方を工夫しましょう」
こんなアドバイスを目にしますが
本を読んだときは「なるほど」「やってみよう」と、思えるのですが
いざ息子を目の前にすると、そんな余裕なんてなく 感情的に怒ってしまう自分がいます。
気づけば毎日怒ってばかりで、最近は怒鳴ったりキレてしまう頻度も増えていく一方です。
この間なんて 周りに人がいるのも忘れて 大きな声で怒鳴ってしまい、その場にいるのが恥ずかしくなって 息子を半分引きずるような状態で車に押し込みました。
保育園に迎えに行くと 優しそうなママ達や仲良し親子ばかりが目に入り
「どうして私は他のママ達みたいに出来ないのだろう…」
「自分がこんなにダメな人間だなんて思いもしなかった…」
「こんなはずじゃなかった…」
と、自分の子育てにスッカリ自信をなくしてしまいました。
夫や両親からは、「そろそろ2人目考えてもいいんじゃない?」と言われるのですが、こんな調子では二人目なんて怖くて生む自信がありません。
そのうち息子を虐待してしまうのではないかと恐怖すら感じています
息子に怒ってばかりで優しくできない自分が嫌でたまりません。
カウンセラー直子の回答
どうでしょう?それ以外の場面では イライラ怒鳴ってしまうことはありませんか?
周りに人がいるときは比較的、抑えていられるのですが 息子と2人の時はいつもイライラして怒ってしまっています。
グズリの裏側にある本当の気持ち
・夕方帰りたがらない
・ご飯を食べたがらない
・言うことを聞かない…など
子どものグズリには本当に困ってしまいますよね。でも、子どものグズリには ちゃんと理由があります。
幼少期のグズリは
・ママに甘えたい
・ママに構って欲しい
・ママにわかってほしい
このようなサインであることが大半です。
お母さんとの添い寝や、関わりが足りてない子は ママから離れたがりません。
そして、不思議ですが そんな子ほどママが迎えに来ても保育園から帰ろうとしません。
子どもは、親が急いでいるときや 何かしてる時に限って駄々をこねますよね?
これは、ママの意識が自分に向いてない事への「子どもなりの不安の表れ」だったりするんですね。
忙しい時ほど手を止めて、お子さんの話を聞いてあげること。
そして、お子さんと関わる時間を増やしてあげると 保育園に長くいることも減っていきますよ。
これは あくまで…理想の解決法です。
あなたが、もし この方法を実践できるのであれば 今すぐにでも お子さんとの関わり方を変えてみて下さい。
そうすることで、あなたの悩みの原因である「保育園から帰りたがらない」ということはなくなり
その結果、お子さんにキレることも無くなるはずです。
でも、、、もし あなたが この解決法を知っても 実践できないようであれば…もっと他に根本原因となるもの があるかもしれませんね。
愛着障害からくる子どもへのイラだち
根本原因のひとつに愛着障害が可能性として挙げられます。
愛着とは、人と人を繋ぐ心の絆の こと。
愛着は子ども時代に、親との関係性の中で育まれます
わたしたちは親から無条件に愛される経験を通して 心の中に安心の土台を築くことができるのです。
幼児期において、親との間に心の絆がうまく築けなかったり 傷がついたりすると、人生のあらゆる場面で問題が生じるようになります
これを愛着障害といいます。
「子育てが難しい」
「子育てが向いていない」
そう感じる人は、安定した愛着が育めていないまま 大人になってしまっているのかもしれませんね。
「子どもをうまく愛せない」これも、不安定な愛着がもたらす問題のひとつなんです。
手を抜けない、人を頼れない、ラクできないことが真の問題
子どもへのイライラは、あくまでもキッカケのひとつに過ぎません。
本当の問題は、
仕事も家事も育児も手を抜けないこと
困ったとき、しんどいときに 人を頼れないこと
母親は○○であるべき…と、頑なに思い込んでいることです。
働くお母さんは 仕事に家事に大変だけど
「少しくらい家事を手抜きしたっていいや」
「今日は子どもと思いっきり遊ぼう」
こんな風に 肩の力を抜いて もっとラクに子育てできればイライラは確実に激減します。
けれど、愛着障害の場合「頭では理解できるけど行動が伴わない」という事態が起こります。
たくさんのマイルールや心のブレーキがあり「家事や育児で手を抜くことは悪いことだ」と強く思い込んでいます。
だから、自分の思い描いた通りに出来ないと「私はダメな人間だ」と自分を責めたり否定します。
自分はダメだ…と思うから もっと頑張ろうとするんですね。
こうなると、もうイタチごっこ!悪循環に陥って抜け出せなくなります。
「ちゃんとやらなきゃ」と強く思えば思うほど 心の余裕はなくなり、子どもへのイライラは倍増していくのです。
あなたがラクに生きれるようになれば全てがうまくいく
子どもにイライラしてしまうのは、あなたが たくさん我慢してる証拠。
「そんなに頑張らなくていいよ」「我慢しなくていいんだよ」と言ってあげられるようになれば、子どもにキレることも無くなりますよ。
でも、それが出来ないから困ってるんです…と言いたくなりますか?
正直そんな風になれないから困ってるんだよ~と言いたくなります
安心して下さい。
愛着の問題さえ克服できれば 今の悪循環からも抜け出せるようになるし
肩の力を抜いてラクに子育て出来るようになりますよ。
改善プログラムでは、あなた自身の親子関係の中で学べなかった
・健全な親子のカタチ
・子供との適切な距離感
・子育ての本質
をはじめとする、生きていく上で大切な愛着スタイルを学び直していきます。
ですが、あなたが最初にやらなければならないことは別にあります。
あなたが今すぐやるべきことは「まずは子供よりも先に、あなた自身の心の傷を癒すこと」
まず最初に救いが必要なのは あなた自身なのです。
あなたも、お子さんも苦しむことなく、互いに幸せを感じながら生きていけるように 一歩を踏み出してみませんか?