「人間関係がうまくいかない」その理由は愛着障害のせいかも。
はじめに
このページに辿り着いたあなたは
「人と親密な関係を気づけない」
「対人トラブルが絶えない」
など、何故かいつも人間関係がうまくいかず生きづらさを感じている方かもしれません。
もしくは、
「子どもを可愛いと思えない」
「子どもの愛し方がわからない」
「夫とうまくいってない」 など
「家族の間に深刻な悩みを抱えている」
そんな状況に置かれている方かもしれません。
もしかすると、既に
「愛着障害かもしれない」
「愛着障害を克服したい」
そんな想いを持っている方かもしれませんね。
私は昔から人間関係で悩むことが多くて…家族との関係性にも悩んでいます。ずっと漠然とした生きづらさを感じてきました
そうなんですね。その生きづらさは もしかすると「愛着」が関係してるかもしれませんね。
私は現在、カウンセラーとして活動させて頂いていますが、数年前まではあなたと同じように愛着障害がもたらす生きづらさに悩み苦しんできました。
そもそも愛着障害という言葉すら知らなかったし、もちろん自覚もなかったので対処のしようもなく…
子どもとの間に問題が起きて初めて、自分の心の問題に気づくことができたんですよね。
娘を、たくさん傷つけてしまったことは悔やんでも悔やみきれませんが、
娘のおかげで、幼い頃から抱えたままになっていた心の傷に気づくことができ、愛着を再形成することができました。
娘には感謝の気持ちでいっぱいです。
長い間、自身の心の問題と向き合い、生きづらさを克服できた今、あなたに伝えたいことは、
愛着障害は決して「克服できないものではない」ということ。
そして、正しい方向で向き合っていけば、愛着障害は必ず克服できるということ。
愛着障害は必ず克服できます。
とはいえ、的外れの頑張りを続けていては、解決どころか状況はこじれる一方です。
このまま問題を放置し続けると、うつ病やパニック障害、不安障害などの心の病に繋がる可能性もあります。
また、ご主人や家族が愛着障害の場合であれば、夫婦や親子関係が破綻してしまったり、家族が崩壊してしまうことだって、当然あり得るのです。
こんな最悪の事態だけは避けたいですよね。
はい!そうならないためにも 今できることを知っておきたいです。
今回の記事では、愛着障害について 私自身の体験談も交えながら解説していきます。
もし、あなたが過去の私と同じように頑張っているのに、何故か人生がうまくいかず苦しんでいるとしたら…
ぜひ最後まで読み進めてみて下さいね。
問題解決に必要なステップとは
愛着障害を克服するには
- 自分の問題を認識する(気づく)
- 心の傷を癒す
- 心の中に安心の土台を育てる
- 思考のクセを変える
- 新しい価値観、思考を定着させる
このステップが必要です。
今回は
STEP①自分を知る(気づく)
に焦点を当ててお話していきますね。
愛着障害を克服するにあたって、STEP①を無くして問題を解決することはできません。
なぜなら、自分自身の問題に気づかないことには対処のしようがないからです。
自分のことなのに、わからないことだらけです…
そうですね。過去の私のように愛着障害だと自覚できていないが故に
わけのわからない生きづらさに苦しんでいる人が本当に多いんですよ。
自分の心の問題に気づけずに、恋愛・仕事・結婚・子育てと 人生の様々なシーンで悩み拗らせてしまっている人は とても多いんです。
わけのわからない生きづらさを感じながらも、自分の問題に気づけずに、自ら負のスパイラルにはまり続けている
それが愛着障害の特徴でもあります。
克服に向けて まず最初にすべきことは
- 自分の心の問題に気づくこと
- そして愛着障害に至るまでの背景を知ること
まずは自分を知ることから始めていきましょう。
そうですね。私の生きづらさの理由もわかるかもしれません。詳しく知りたいです。
愛着障害とは
愛着障害とは何なのか こちらについて知っていきましょう。
当カウンセリングルームでは、愛着障害やアダルトチルドレンを克服したい方、家族間の問題解決専門のカウンセリングを行っていますが
愛着障害とアダルトチルドレン、どちらにも共通しているのは「育った環境に何らかの問題がある」という点です。
アダルトチルドレンがもたらす生きづらさの根っこにあるものは「子供時代の親との関わり方や、不健全な家庭環境」だと言われていますが
もっと深いところにあるのが「愛着」です。
愛着障害もアダルトチルドレンも根底にある問題は同じとイメージしてもらうといいですね。
愛着とは
愛着障害とは親子関係の中で育まれるはずの心の絆が健全に形成されなかったことが原因で 心や、体、人間関係などで問題が生じること。
愛着とは「人と人の絆を結ぶ力」のこと
愛着は、とくに 乳幼児期の親との関わり方によって育まれると言われていますが、
乳幼児期だけでなく子ども時代全般にわたる親との関わり方も、その後の人生の愛着スタイルに影響を及ぼします。
子供時代に何らかの原因によって愛着が育まれずに大人になってしまうと
人からどう思われるか過剰に気にしたり、人に依存したり
逆に人と関わるのが億劫に感じたり、傷つきたくないから自分から先に離れたり
人間関係で問題を抱えやすくなります。
なんと、成人の3分の1が、何らかの愛着の問題を抱えていると言われているんですよ。
え!そんなに多いんですね!
愛着は心の土台です
自分の心の中に安定した愛着を築けている人は、人間関係においても仕事においても柔軟な適応能力があります。
対して、子供時代の育った環境において 十分な安心を得られずに その後の人生を過ごしてしまった人は、
心の土台が育まれず不安定なままになり、生きていく中で様々な問題が起こるようになります。
どんなに立派な家も基礎がしっかりしていないと頑丈な家は建てられないのと同じで
安定した愛着が
安定した人生に繋がります。
母性が安心を育み、愛着という心のよりどころをつくる
子どもが心身共に健やかに成長するには、「母性」と「父性」どちらも必要です。
母性は安らぎのもと、心のよりどころ
父性は規律、約束、努力の根源
母性とは、あるがままを受け止め、承認し、受け容れる力のこと。
対して、父性は子供の成長にしたがってルール、約束、努力、緊張といったことを教えていきます。
これらの学びは社会の中で人と関り生きていく上で大事なことですよね。
母性と父性の両方がバランス良くあればいいというわけではなく、成長過程の中で与える順番が大事なんですよ
順番が大事なんですね。子供にとって、まずは母性を先に与えてもらうことが重要だということですかね?
そのとおりです!
安定した愛着は、乳幼児期に母性を必要なだけ与えて貰うことで育まれていきます。
母性によって得られた「ありのままで愛される」という安心感や安らぎが、
私たちの心に自信をもたせ、自分を信じる力を育てます。
自分を信じられるからこそ 人を信じられるようになるんですね。
不安定な愛着による生きづらさ
愛着が不安定な人は 人知れず いつも「孤独」を感じています。
見捨てられる不安や拒絶される不安を常に感じ、心にポッカリ大きな穴が開いているような空虚感があります。
「相手に好かれたい、良く思われたい」と思い親密な関係性を過剰に求めるケースもあれば、
反対に親密な関係性は苦手、誰にも縛られたくない一面もあったり。
これらの特徴は、夫婦間や親子関係にも悪影響を及ぼし、様々な不具合が生じます。
ちょっとした一言でも「バカにされた」「責められた」と感じ 、相手に対して攻撃的になってしまうこともあったり
「夫が悪い」「上司や会社のせい」とにかく「周りが悪い」と感じ被害者意識が強くなったり…
こんな状態では人間関係がうまくいくはずもなく、生きづらさを感じてしまうのは当然ですよね。
うわぁーコレすごく良くわかります!
愛着障害に至るまでの背景があります。そちらについても知っていきましょう
愛着障害やアダルトチルドレンの背景にあるもの
安心安全な場所として機能しない家庭の中で育った人のことを「アダルトチルドレンというんだな~」ということがわかりましたね。
そして、アダルトチルドレンのもっと深いところに「愛着の問題」があることも理解できたと思います。
では、機能不全な親や家庭とは一体どんなものなのか
愛着障害になった背景には何があるのでしょうか。
自分の家族を振り返る
あなたの家族に何が起きていたのか あなたの心に何が起こったのか
過去を知ることは、問題を克服するための重要な鍵になります。
幼少期のどんな出来事が、あなたの心に傷を負わせ 大人になった あなたにどんな悪影響を与えてしまうのでしょうか?
ここで少し一般的な例を挙げてみますね。
こんな経験ありませんか?
- 幼い頃に親と死別した
- 親と離れ離れに暮らさなければいけなった
- 親に捨てられた
- 親が自分よりも他の姉弟ばかり可愛がった
- 再婚などにより親の愛情が他の存在に奪われた
- 両親の離婚
- 夫婦喧嘩を目の当たりにした
- 親からいつも否定された
- 親の都合や期待ばかり押し付けられた
- 金銭的な苦労をした
- 親が子育てできる状態でなかった
- 親子の立場が逆転していた
- 親が自暴自棄になり自殺を図ろうとした
- 親から放置されたり虐待された
私の家は「普通」だという思い込み
チェックリストに挙げた一例は一般的にみて わかりやすいケースです。
私の家は小学生の頃に両親が離婚しました。多少寂しさを感じることはありましたが 普通に暮らせていたので問題があるようには思えません…
愛着障害やアダルトチルドレンになる経緯は、
虐待・ネグレクト・両親の離婚・貧困など、明らかな機能不全の家庭にあると思われがちですが、それだけではありません。
ご飯を食べさせてもらえてた
学校も通わせてもらった
誕生日やクリスマスなどイベントごとはやってもらえた
旅行にも連れて行ってもらった…など
このように「家庭環境は普通」だったからと、
自分の愛着の問題を自覚できていないケースも少なくありません。
幼い頃のあなたが家庭の中で感じていた不安、寂しさ、悲しみ、恐いなど…
こういった感情を繰り返し感じることも愛着障害になる要因の一つなんです。
あなたも
「自分の傷なんて大したことない」
「親も大変だったんだ」
「もっと大変な思いをしている人はいる」
「こんなことくらいで傷つく私が悪いんだ」
こんな風に思っていませんか?
こんな風に、自身の心の傷を軽視している人もいます。
はい!正に!このくらいの寂しさで傷つくなんておかしいと思っていました!
心の中の小さな私を癒せば人生はガラリと変わる
子ども時代の つらい経験や寂しかった思いは、心の隅に追いやられたり、思い出さないように蓋をして封印されていたり…
はっきりと言葉として発しないまま、モヤモヤとした記憶として残っています。
過去の私も 幼少期の出来事は胸の奥に閉じ込めて、その傷を癒すことのないまま大人になりました。
「自分の子供時代の傷なんて大したことない」
「私より もっと大変な人や つらい思いをした人はいるんだ」
と、自分の傷を軽くあしらい続けました。
心理学を学びはじめて、自分の生い立ちを改めて振り返ることで、はじめて自分の家庭は機能不全だったんだと気づけたのです。
今思えば 気づけなかったのではなく、気づかないようにしていたのかもしれません。
自分の傷を認めてしまったら「自分はいらない子」「可哀そうな子」だと認めてしまうことになる。
そして自分の傷を認めることは、母を責めることになる気がして強い罪悪感を感じていたのだと思います。
自分のどんな感情も ありのままに受け止め寄り添うことは、愛着障害を克服するためのステップのうち
- 自分の問題を認識する(気づく)
- 心の傷を癒す
- 心の中に安心の土台を育てる
- 思考のクセを変える
- 新しい価値観、思考を定着させる
「癒す」の過程になります。
傷に大きいも小さいもありまん。あなたが「つらい」「寂しい」と感じたのなら、その傷を ありのままに受け入れてあげて下さいね。
自分のことなのに、わからないことだらけでビックリしました。生きづらさを解消するためには自分についてもっと知る必要があるな…と感じました
まとめ
こうして自分の過去や現在を振り返っていくと、自分の育った環境が大きな影響を与えていることがわかりますよね。
愛着障害がもたらす生きづらさを解消して自分らしく生きていくために、
まずは、育った環境が「今のあなた」に影響を与えているんだ…ということを知ることが大切です。
多くの人が自分の生きづらさの原因が子供時代にあるなんて…気づかないまま毎日を過ごしています。
自分に自信がもてないのは頑張りが足りないからだ…と自分を責めたり、
人を信じることが出来なかったり 人を頼ることが出来なかったり、
物事が うまくいかないのは自分がダメな人間だからだと思っています。
もう必要以上に自分を責めないで下さい。
うまくいかないのは、決して あなたのせいではありません。
まずは 知ることが、本来のあなたを取り戻すための第一歩です。
そして知るタイミングも重要です。今知ったということは、今 向き合うタイミングだということ。
今日あなたが、私のブログを見てくれたことにもきっと意味があるんですよ。
あなたの中の「小さな私」を癒すことで、
あなたの人生は、どんどん好転しはじめますよ