社会不安障害発症から克服まで【私の体験記】

今回の記事は「社会不安障害発症から克服まで」私の実体験をまとめたものです。

私と同じ悩みを抱えているあなたの、悩み解決のヒントに少しでも繋がれば嬉しいです。

目次

社会不安障害・発症から克服まで 私の体験記

これは、私がまだカウンセラーになる前の話になります。

ある日突然、何の前触れもなく発症した社会不安障害」

社会不安障害とは、人前に立つと緊張や不安を過度に感じるあまり 心身に様々な悪影響を及ぼす心の病気のことです。

もっと簡単にまとめると「人との関わりが怖くてたまらなくなる」そんな病気です。

主な症状には、

・極度のあがり症
・動悸
・精神性発汗(手汗、ワキ汗など)
・手足の震え
・吐き気
・赤面症
・どもる
・対人恐怖症
・書痙(人前で手が震えて字が書けないこと)

などがあります。

私を悩ませた症状は複数ありましたが、特にひどかったのが…書痙(しょけい)の症状でした。その他にも、過度の緊張、精神性発汗、動悸などもありました。

まずは、こちらの記事をご覧下さい
詳しい症状・発症の理由などがわかります

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まず初めに重要なことをお伝えします

この記事では どうやって社会不安障害を克服できたのか 私の体験談をお話していきますが…

これからお伝えする内容は「え?そんなこと?」とあなたをガックリさせてしまうかもしれません。

ですが・・・この方法は 社会不安障害を克服したいと思っている全ての方に必要なことです。

もし、これから話す内容を知らないままだと、いつまでたっても悩みのスパイラルから抜け出すことはできません。

そのくらい重要なことですので 必ず最後まで読み進めて下さいね。

まず結論からお伝えしますね。

私の場合、社会不安障害であったために

・人前だと過度に緊張してまう

・過度な緊張からくる冷や汗やワキ汗

・人前に立つと動悸がする

・人が見てると思うと手が震えて字が書けない

・失敗を過剰に恐れる

このような症状に悩み苦しんできました。

これらの全ての症状を克服できた理由は

緊張しない、人の目を気にしない強いメンタルを手に入れたから・・・

では、ありません。

緊張しても大丈夫、失敗しても大丈夫、なんなら社会不安障害を克服できなくてもいいや。

このように ダメな自分を許せる私になれたからです。

どうでしょう ガッカリしましたか?

ですが、あなたが今抱えている問題を解決したいのであれば 絶対に必要なことだと断言できます。

前置きが長くなりましたが、今お伝えしたことを頭に置きながら 私の体験記を読んでいただけたらな…と思います。

ある日突然 社会不安障害になりました

私が社会不安障害を発症したのは30代半ばになってからでした。

初めて症状が出たのは友人の結婚式に出席した際、何の前触れもなく その日は突然やってきました。

式場に到着し受付で名前を書こうとペンを握った…その時でした。突然ブルブル手が震え出し全く名前が書けなかったんですね。

突然起こった身体の異変に、最初は「おかしいな…緊張してるのかな?」くらいに思っていたのですが

その日を境に、人前で字を書く場面になると「また震えたらどうしよう」と、過剰に心配するようになり、考えれば考えるほど症状はひどくなっていきました。

人前で字を書くシーンは意外と多く、病院での受付、クレジットのサイン、アンケートの記入など…日々の生活の中で多くありました。

以前は当たり前に出来ていた人前で字を書くことが突然できなくなり

「私の身体どうしちゃったの?」「病気なの?」と…不安な気持ちでいっぱいになりました。

当時の私は、社会不安障害のことを

「誰にも知られたくない」
「手の震えに気づかれたくない」

「隠さなきゃ!」
「止めなきゃ!」

と、必死でした。

もし周りに知られたら「変な目で見られる」「笑われる」と、悪い妄想ばかりが膨らみました。

仕事でも講座やスクールなど主催していたため、人前で話す機会が多かった私にとって社会不安障害であることは致命的でした。

何よりも しんどかったのは 講座前になると容赦なく襲ってくる恐怖心。

始まる数時間前から、緊張で体は冷えきり 激しい動悸と冷や汗。体に力が入らず ふわふわ地に足がついてない感覚。

講師である以上 ちゃんとしなきゃいけない…失敗したくない…

この気持ちが緊張を更に強めていきました。

「リラックスしよう」「落ち着こう」そう思えば思うほど緊張や不安がどんどん強くなっていく…

こうなってくると、もうパニックですよね。。。

どんどんひどくなっていく症状に不安を感じながらも、結局 誰にも相談できずに「なんとか治す方法はないのだろうか…」とインターネットで 夜な夜な情報収集する日々でした。

悪化する症状を何とかしたくて解決方法を探す毎日

インターネット検索していると私の症状にピッタリ当てはまる病名を発見しました。

そこで初めて「社会不安障害」という心の病気があることを知りました。

私は社会不安障害なんだとわかり安心したものの…どうやったら治せるんだろう…と、また検索の日々でした。

「社会不安障害 治す方法」などと検索すると上位に出てくる方法は、大体決まっていました。

・あなたが気にしているほど、人はあなたのことを見ていません。

・自分磨きをして自分に自信をつけましょう

緊張したらゆっくり深呼吸しましょう

当時の私が目にしていたものは、こういった感じのものばかりでした。

どのアドバイスも頭では理解できるけど行動に移せない…行動できたとしても症状は全く良くならない…

それどころかひどくなっている気がする。

「こんな簡単なこともできないのか…」と落ち込む日々でした。

人の目を気にしてしまう癖を、やめたいのにやめられないのは「私の心が弱いからだ」と思い、自分をたくさん責めました。

メンタルさえ強くなれば社会不安障害もきっと治るはず…当時の私はそう思い込んでいたんですね。

変わりたいから頑張る→でも変われない

そんな自分に苛立ちダメな自分を責め立てる…

不安と自己否定のスパイラルに完全にはまって抜け出せなくなっていました。

隠すのは逆効果!カミングアウトもひとつの方法

社会不安障害は、人の目を過剰に意識し過ぎることが原因の多くを占めると言います。

誰にも知られてはいけない…と、思えば思うほど周りの目を意識してしまうためです。

いろいろ試行錯誤する中で、私はあることに気づきました。

そもそも隠そうとすることが逆効果なのかも…と考えたのです。

隠そうとすると症状は良くなるどころか悪化するんだ…と考えた私は、ある行動を起こしました。

そう・・・カミングアウトしたのです。

まずは、社会不安障害のことをブログで発信してみました。

ブログで発信すると私が予想していなかったことが起こり始めました。

読者の方から、

「実は、私もなんです」「私だけじゃないんだと分かって安心しました」

と、メッセージが届くようになり、それだけに留まらず 実際にサロンに会いに来て下さる方も増えていったのです。

そして、もっと驚いたのは社会不安障害の症状に悩まされている人が、身近な人に多かったこと!これにはとても驚きました。

講座やスクールなどで人前で話す際にも、「実はとても緊張している」ということを自ら話すようにもしました。

講師の私がカミングアウトすると受講者さんも安心するようで、お互いの緊張が早く解け、場の雰囲気がとても和み一石二鳥でした。

同じ悩みを抱えている人たちの声に励まされ「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と…安心感と勇気をたくさん貰いました。

なぜカミングアウトすることが効果的なのか?

なぜ、カミングアウトすると症状が改善されていくのか?その理由は…

「もしバレたら…どうしよう」
「知られるのが怖い」

こんな風に心配する必要がなくなり、その結果、不安や恐怖心もグンと減るからです。

当然ながら、カミングアウトする場所や相手は必ずしもブログやSNSがいいわけではありません

あなたが信頼できる人なら誰でもいいのです。

家族、友人、知人、カウンセラーに話すのもいいですね。

社会不安障害の治療には

お薬を処方される投薬療法、不安を引き起こす考え方のクセを修正する認知行動療法、不安になる状況に少しづつ慣れる訓練をする「暴露法」などがあります。

カミングアウトはこの暴露法の一種ですね。

カミングアウトで仲間がいる安心感を得られたことで 以前のように過剰に不安を感じることが少しづつ減っていきました。

また、心理療法を学んだことで社会不安障害と上手に付き合うコツが少しづつ身につき

以前のようなストレスや恐怖は感じなくなり書痙の症状もほとんど出なくなりました。

なおこ

もし、また書痙の症状が出ても、自分から言っちゃえばいいんだ と思ってるので気が楽になったですね。

克服できた最大の理由

最終的に克服に繋がったのは

人の目や評価を気にしない!強いメンタルを手にいれたから…ではなく

人の目や評価が気になる時もあっていい、不安も感じていい、完璧じゃなくても大丈夫

こんな風に自分に言ってあげられるようになれたからです。

そんな自分になれたのはインナーチャイルドを癒すワークのおかげでした。

インナーチャイルドとは、自分の中にいる小さな私のこと。

インナーチャイルドを癒すワークでは、自己否定は勿論のことアドバイスもしません。

「失敗は許されないと思うんだね…」

「完璧な自分じゃないと認めて貰えないと思っているんだね…」

こんな風に、ただただ 自分に優しく寄り添い続けたことで いつの間にか不安や緊張が激減していたのです。

なぜ、ダメな自分を許すことで不安や緊張がなくなるのか…まだ信じられないかもしれませんね。

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あなたもこんな風に考えたことないですか?


自分に自信が持てたら人前でも胸を張って堂々といられるのではないか。

失敗しても笑われても傷つかない強いメンタルを手に入れたら、不安になることはなくなるはず。

このような自分になれれば きっと社会不安障害も克服できる…と思いがちですが、この考えはNGです。

なぜなら、緊張も不安も感じない完璧な人になるのは不可能だからです。

ダメな自分を許せないままだと、たとえ以前のあなたよりメンタルが強くなっていたとしても

ほんの少しの緊張や不安を許せない所は変わっていないので、ついたはずの自信はとても脆く またすぐに振り出しに戻ってしまいます。

ダメな自分を許せると 生きるのがラクになる

社会不安障害になる原因には心理的な要因も大きく、過去に「笑われた」「バカにされた」などのトラウマが原因になっているケースも多くあります。

私の場合は、いじめによるトラウマや、アダルトチルドレンであったことが 発症の要因でした。

社会不安障害を発症した当時を振り返ると、講師業をはじめたり SNSを毎日更新し 人目に触れることが急に増えた時期でもありました。

受講生からスゴイと思われる講座をしなければならない…と自分を追い込んだり

人の些細な反応に目を向けては悪い妄想を膨らませては不安になったり

人と比べて強い劣等感を抱いては 自分ってダメだな…と深く落ち込んだり

さまざまなシーンで自己肯定感の低さを突き付けられて苦しんでいるトキでもありましたね。

そんな弱い自分を変えたくて頑張ってきたけれど、私を苦しめているのは他人ではなく「私自身だったんだ」ということにも気づけたのです。

人の目が怖くて不安を感じていたのではなく

私自身が自分を許すことができず、ダメな自分を罰し続けていたがために

過度な緊張と不安を引き起こしてしまっていたんですね。

不安の根本原因に気づけたこと…これこそが克服に繋がった最大の理由です。

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あなたにはあなたに合った克服法がある

今回の記事では「私が社会不安障害を克服できた理由」を紹介しました。

ここでひとつお伝えしておきたいことは…私の克服法があなたに合うとは限らないということ。

あなたの症状や悩みを解決するためには、あなたに合った対処法や克服方法を知って実践することがとても大事です。

書籍やネット等で見る克服方法を実践してるのに思うような効果や変化を感じられないと

「どうして私はみんなみたいに出来ないんだろう」「やっぱり私が悪いんだ」

と落ち込んだり責めたりしがちです。

決して自分を責める必要はありません。あなたにはあなたに合った方法があるのです。

何度も繰り返し言いますが隠そう隠そうとすると症状は悪化します。

症状が悪化すると、人に会うことが怖くなったりパニック障害や引きこもりなどの原因にもなり兼ねません。

もし、あなたが 私のこの症状…もしかすると社会不安障害かも…と感じているなら一人で悩まずにお話してみませんか?

誰かに打ち明けるだけでも不安は和らぎ心がラクになりますよ。

カウンセリングに申し込むことは、とても勇気がいると思います

ですが、あなたの勇気ある その一歩が 未来を大きく大きく変えるのです。

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